音ほぐし

音ほぐし

日時 2012年11月24日(土)
    19:00開場/19:30開始


出演 村井啓哲
     宮本尚晃
     Exportion
     諏訪 望(フィルム上映)

料金 1,500円(ドリンク代込)

会場 喫茶茶会記(四谷三丁目)
    新宿区大京町2-4
    Tel 03-3351-7904
    Mail sakaiki@modalbeats.com
    HP http://sakaiki.modalbeats.com/



―村井啓哲―
サウンドアーティスト。身体の不随意な要素や、環境の変化を招き入れ増幅するための仕組みとして、エレクトロニクスを利用したサウンド・パフォーマンスおよびインスタレーション、また視覚/映像作品も発表している。
自身の作品と平行して、Fluxus参加作家とも交流を持ち、Fluxusのイベント作品の解釈と再構成および実演、John Cageの非五線譜による非器楽曲の解釈と演奏なども行っている。
今回、村井は90年代の作品「georama」(匙の上のリンゲル液と極薄のアルミ箔に接するグラファイト探針から導かれる音楽のための装置)のシステムを基にした、モールス電鍵のオンとオフの間の音楽「variant/変異形」(2004年作品)を披露してくれる。
http://keitetsu.com/



―宮本尚晃―
1997年より活動しているギター奏者。ギターフィードバック音の洪水から、極めて繊細な音の粒子が聴き手の身体と鼓膜を直接刺激し、眩暈にも似た触覚的な質感が知覚出来る。
自主レーベル Marrakech Recordingsを運営しており、フランスやドイツでも公演するなど活動の場を広げている。
フォトンとも感受してしまうような音の粒子は、音色を象ったかと思うと同時に錯覚だったかのように散逸し、光の響きへと立ち戻る。
「楽器を弾く」といった音色に重点を置いた演奏とは異なり、極めて自然で意図を感じさせない演奏であり、透徹した、しかし境界の曖昧な彫像が立ち現われてくる。
宮本尚晃にしか見出せない稀有な音楽。
http://www.discogs.com/artist/Naoaki+Miyamoto
http://www.ftarri.com/hitorri/999/index-j.html



―Exporiton―
Experimental ambient sound and visual art project.
平尾貴久と泉裕基によって結成された音と映像のユニット。変容する感覚と多様化する表現を実験的に捉え、様々な手法や形態によりコンセプトに応じた作品の制作やライブパフォーマンスを展開、幾つかの海外レーベルから作品を発表する。
2012年より、小原薫、小島大樹、小山祐介を加えたパフォーマンスや作品の制作をおこなっている。関連した自主企画 77color symphonyなどでも精力的に活動中。
http://exportion.org/



―諏訪望―
映像作家。今回、16ミリ映写機で20分間のフィルムを上映。
長く息づいてきた調度が佇む茶会記でフィルムを上映することで、特別な親和性が漂うことになる気がしている。
そこに見出されるのはフィルムの質感が生み出す追憶かもしれないし、諏訪望の感覚による新たな前衛かもしれない
伴奏は無し。映写機の回る音を聴きながら、今日の映画観客としては捕捉することが難しくなった世界の呼吸と躍動を感じ取って欲しい。



企画 依藤貴大、冷泉 淳